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令和6年度高齢者虐待研修会

日 時 令和6年8月7日(水) 13:30~15:00
場 所 宇和島市役所 2F大ホール
参加者 33事業所(41名)
内 容 1.講義「虐待の発生予防と早期発見」 講師:愛媛県社会福祉士会 三根生 雅人 先生 (概要) ・努力も技術も経験も、あるに越したことはないが、それがすべてではない。相手は人間なのである。(「スピノザの診察室」より) ・自立とは、依存先を増やすこと=依存的自立(東京大学先端科学技術研究センター 熊谷 晋一郎 准教授) ・「虐待」とは、繰り返しあるいは習慣的に、冷酷・冷淡な接し方をすること。 ・孤独・孤立が生きる意欲や自己肯定感の低下をもたらす。イギリスでは、「孤独は、我々が直面する最も重要な健康問題」。アメリカでは、「孤独は、静かなる疾病」。(「孤独は社会問題 孤独対策先進国イギリスの取り組み」より) ・私たちが大切にすべき価値が揺らいだり、揺らぐ出来事が起こった時には倫理綱領や行動規範に立ち返って支援を展開していくことが大切である。 ・高齢者虐待防止法の趣旨は、高齢者の保護だけではなく、養護者の支援。広い意味での高齢者虐待を「高齢者が他者からの不適切な扱いにより権利利益を侵害される状態や生命、健康、生活が損なわれるような状態に置かれること」と捉える。権利擁護は、本人の自己実現に向けた取り組みを保障するもの。 ・養介護施設、養介護施設従事者等は、高齢者虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、高齢者虐待の早期発見に努めなければならない。養介護施設従事者等は、業務に従事する養介護施設従事者等による高齢者虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合は、速やかに、これを市町村に通報しなければならない。 ・セルフネグレクトについては、積極的な対応(高齢者虐待防止法の取り扱いに準じた対応)が求められる。 ・身体拘束をする場合の手続きのポイントは、施設全体(組織)として判断すること、十分な説明と理解を得ること、記録をすること。 2.ワークショップ 「高齢者虐待防止に向けて、自分たちの事業所で工夫していること」 3.グループ発表 (発表まとめ) ・職員間で情報を共有する。相談、話し合いをする。 ・発見したらケアマネジャーに連絡をする。家族に聞く。⇒良い関係を保てるようにしている。 ・スピーチロック(小さい芽)の時につめるように努力している。その時、すぐに注意、指導できるようにしている(グレーゾーンをなくす)。職員間で言い合える関係をつくる。 ・必ず敬語で接する。適切な距離感。 ・ずっと同じ人が対応するのでなく、配置の転換をしている。 ・利用者とだけでなく、利用者家族との会話も大事にしている。家での様子などがわかる。 ・入浴時にアザがないか確認。身体援助の際に皮膚トラブルがないか清潔面の確認。 ・勉強会をするようにしている。研修の実施。 ・孤立しないように工夫している。見えるような工夫。 ・少しでも変化に気づき、管理者に報告。他部署への報告(密に連絡をとる)。 ・利用者、介護者の声をしっかり聞くようにしている。 ・虐待の委員会を実施し、事例検討を行っている。 ・ミーティングで虐待について意見交換。デイ会議実施。職員同士で意見の共有。職員が交代でストレスをためないように介護している。 ・ストレスチェックをしている。 4.質疑応答 5.講評